または俺が如何にして心配するのを止めてスパロボを愛するようになったか

タイトルはキューブリック監督の映画のパクリ。
好きな奴は病的に好きで、興味の無い奴にとっちゃゴミ同然ってもの。あるよな?
手近なトコで、例えばスパロボ。俺はこれがすっげえ好きだけど、一方で興味の無い奴には全く見向きもされてないよな。じゃなんで俺はこれがそんなに好きなのか? ロボ萌えっつう性癖だけじゃ説明しきらんのじゃなかろうか。ちょっと考察。
第一作目の発売がいつだったかは忘れたが、もともとスーパーロボット大戦ってな初代ゲームボーイのソフトだったんだよな。しかもSDのロボットたちが生きてる世界でのハナシだった。F91までのガンダムゲッターロボG(ちゃんと『変形』して形態が変わる)・マジンガー&グレートマジンガーのそれぞれのチームから主人公を選んでゲームスタート。選ばれなかった連中は敵で出てくることになるが、途中説得して味方にすることが可能となる。ステージのボスを除き敵を説得して味方に引き入れることもできるが、逆に味方が敵に説得されることもあるというルールだった。ちなみにラスボスはギルギルガン。
こうして思い出してみると今のスパロボとは似ても似つかんな。ゲームそれ自体も当時の技術の産物であるからSDキャラの絵は全く動かない。画面の両サイドにそれぞれが居て、その間を半円形とか矢印型とかの線が飛び交うのが飛び道具の描写で、白兵戦はSDキャラの絵に斜めの線が走るだけ。戦闘時にはそれぞれ原作に応じた台詞をしゃべってたものの、動きがほとんど無いのはやっぱなんか物足りなかったのを覚えてる。
でも俺は当時ソレをもうひたすらやりこんだ。次から次へと電池を浪費する俺に呆れて親が充電の電池買ってくるくらいだった。
なんでか。で、出た結論。
このゲームは当時のまだその概念すら知らなかった俺にクロスオーバーというものの存在を教えてくれたんだよ。もっともこの言葉自体を知ったのは相当あとになってからだったがな。ガキの俺はそのクロスオーバーっつうそれ自体に驚き、喜び、楽しんでたんじゃねえかと。ま、そう考えるわけ。それが今も続いてるんだな。
あ、もちろんこの世に男として生を享けた以上はロボットとかメカがぎっちょんがっちょん動いて変形して戦ってブッ壊してとか、ビーム・ミサイル・熱線・怪光線がどかーんずばーんとか、怪獣・宇宙人・異次元のナニカ・正体不明から始まって同じヒトガタでも馬鹿も利口も抜け作も美人も不細工もキ印もいる諸々の敵さんとか、世界とか地球とか宇宙とかこの次元とか歴史とか時間とか守ってその合間で惚れた腫れた滑った転んだ死んだ生きたなんだかんだと大騒ぎするなんて素敵なものが嫌いであるはずがないのは当然。*1
だから今日も睡眠時間削ってゲームキューブの前に座るのさ。ワーイ、タノシーイ。

*1:地球だけでも何回破滅から救われたんだろうな。誰か数えてくれ。