皎月

昨日はホント月が明るかった。目を閉じても瞼越しに白く見えるくらいだったからね。やっぱり月は高い空で輝いてるのが一番綺麗だのう。もっとも綺麗過ぎてあまり長い間はまともに見れなかったけどね。じっと見てると硬質な音が聞こえてくるような気がしてきて、耳が駄目になりそうだった。それに月光が圧力を持ってこっちを押しつぶしてしまおうかっていうくらい。仮に人間ひとり押し潰してもなんの感慨も抱かないだろうけど。地上の一切合財を無視して光ってるんだろうな。誰も見てなくても誰が焦がれようとも知らん顔で、ただ黙っている。つーんとね。