笑いの方程式:「HE=PIxC/T+BM」⇒シグルイ

なんでも評点さまより。
ロシア系米国人物理学者のイーゴリ・クリシュタフォビッチ博士がモスクワ講演の際に話した内容。以下抜粋。

『HE = PI x C/T + BM』
各パラメータの意味は以下の通り。

  • PI : 個人的な関与。(【注】ちょっと分かりにくいのだが、おそらく、ジョークの内容がジョークの聞き手にどれだけ関係があるかを示すパラーメータだと思う。)
  • C : ジョークの複雑性。聴衆が1、2秒で理解できるのであれば、複雑なジョークほどウケるジョークということになる。
  • T : 聞き手がジョークを理解するまでに要する時間。この時間が長すぎると、笑いを取りにくくなる。
  • BM : 聴衆のムード。たとえば、お笑い芸人の場合なら、観客がショーを楽しんでいれば、それだけ笑いを取りやすくなる。しかし、本当にウケるジョークは、その場で最も白けている観客さえをも爆笑させてしまう。
  • HE : ジョークのウケ度


クリシュタフォビッチ博士は講演で以下のようなことを話した。

  • 笑いは一種の武器であり、ユーモアには常に攻撃性が秘められている。
  • 人は何のためにジョークを飛ばすのか? 自分のスタータスを高め、相手より優位に立つことがジョークの真の狙いである。ジョークは、言葉だけで仕掛けらる一種の攻撃である。
  • 親しい間柄で交わされる冗談にしても、一種の知的な衝突をはらんでいる。真剣に言い争う前のトレーニングだったりもする。家族をからかう場合も、誰が家族のボスかを確かめる意味があったりする。
  • 皆を笑わせることが出来れば、この戦いに勝利したことになる。可笑しいジョークを飛ばした本人が一番大笑いすることが多いのは、勝利の快感に浸っているからである。
  • 人を笑わせるのが得意な男性は、女性に好まれやすい。ユーモアのセンスがある男は利口だからだ。利口な男ほど生き延びて子孫を残すことができる。人類はそういうふうに知性を最大の基盤として進化してきた。
  • 無意識レベルに限定して言えば、女性は、どんなに筋肉を鍛え上げた男性よりも、ユーモアのセンスのある男性に惹かれる。ユーモアのセンスは、男性としての優秀さを意味するのである。

結論。笑うという行為は本来攻撃的なものであり 獣が牙をむく行為が原点である。
ようやく現代の科学者の認識が『シグルイ』に追いついたと言える近年稀に見る喜ばしい知らせである。素晴らしい。