感想

バナーまで貼ったのだから『蠅声の王』の感想を述べよう。


まず肝心なことがひとつ。俺は『吸血殲鬼ヴェドゴニア』がものごっつ好きなので後発の吸血鬼モノは全てそれと比べてしまう。その点で偏った感想だが、それは後発の悲しさよ。


ゲームとして。どうも不完全燃焼な気分にさせられる。テキストには全体的にパンチ力が足りないように思えるんだ。キャラクターも魅力的じゃないとは言わないけど突き抜けてる部分が無い。一言で言えば変態はいるのにキ印がいない。


登場人物のひとり、アインはなかなか俺のツボを突く萌えキャラではあったが、どうせなら頭の中もハンター協会(だかなんだか)にいじくられて吸血鬼を殺すことに性的快楽を覚えるように完全に洗脳済みとかだったらもっと良かったネ。出てきたハンターどもはみんな設定がぬるいよ。半端に自由意志なんか残したらいつか破綻するよ?


だからさ。「やると決めたら徹底的にやれ」。エログロバイオレンスでいくなら中途半端に日和るなっての。なんだあの『この後は衝撃的なシーンだからモザイク付きにしますかどうしますか』っていうふざけた選択肢は。だったら始めからそんなシーン入れるな。ああ思い出すだけで腹立つ。


アインの体を改造した博士か何かみたいなの出てきても良かったな。完全にアレっぽいのに紙一重な偏執的な奴希望。


あー。そうだな。続編を作るんだったら、まず菊地秀行を本屋からあるだけ買ってきて全文書き取りして勉強すること。それからだ。