新刊

イチロー! (1) (まんがタイムKRコミックス)

イチロー! (1) (まんがタイムKRコミックス)

俺も大学受験のとき一浪してるからあんま他人事とは思えんなあ。郡山駅前のバスロータリーから左のほうへ行ったところの予備校に通っていたよ。そこからは交差点ひとつ挟んだ向こうに古本屋があって、そこでよく本を探したものだったよ。なんて名前の古本屋だったか…。


危機感も緊張感も無いぼーっとした浪人生活の始まりだったが、忘れもしないそこの予備校の英語講座。第一回目の授業のときに、その講師が、
「一浪くらい大したことないと思ってるだろうけどな。お前らは今履歴書書くことになったら職業欄になんて書くと思う? 学生じゃないんだぜ。いいか、予備校生なんて区分は社会的には無えんだよ。お前らは『無職』なんだよ。恥ずかしいと思えよ」
と言われたのだった。


さすがにこの一言は効いた。意地でも二浪なんかするかと思ったよ。まあ、飯の種を前によくも言ったもんだとも思うけど。