まだ終わりじゃないぞー

・よくなかった。
・フフ怖こと天龍ちゃんが指し示した箇所はハズレばかり。
・この場にいる全員(GM除く)が心底欲しがっている補給線の確保に必要なアレがない。
・天龍ちゃんには龍田さんがついていないとダメみたいだ。
・気を取り直して。ここで【情報3】をゲット。
GM「106にボスがいるぞ! ボスの居場所がわかったぞ! すごい!」
・はい、そうですね。
・開いてないのそこだけだし。序盤に大艦隊がいるって偵察できてたし。
・大きな輸送船を発見。見た感じ、外国の船のようだ。
・外国って何って突っ込んではいけない。いいね?
・ぐるりと船の周囲から調べ始める艦娘たち。
ちゃぷちゃぷと船体を洗う波の音以外は何も聞こえない。
・人の声も、船の機械の音も。
・生き物の気配も、まったく感じられない。
・噂に聞く幽霊船とはこのようなものだろうか。
・それほど古いようには思えないのだが。見てすぐそれとわかる損傷も見当たらない。
・ちゃんと浮いているし、触れるってことは、幻覚の類でもなさそうだ。
・集団幻覚とか言わない。
・外からわかるのはこれくらい。
・乗り込んで調べてみよう。
・艦娘が船に乗る。
・えーと。
・ここは深く考えてはいけない気がする。艤装重くね?とか。
・ぎしり。ぎしり。ぎしり。
・艦娘たちの足音が静寂を乱す。
・「墓場のような静けさ」という例えが頭に思い浮かぶ。まだ明るいというのに。
・いやいやいや。
・調査、調査です!
・鈴谷「ぬう、面妖な!」
・あ、この鈴谷さんですが。元々艦船だったと自称していることもあり。
・歴戦の帝国海軍の軍人さんにふさわしい、男らしい喋り方になりました。
・ふんどし愛用。ガニ股歩き。豪快で鷹揚な性格。
・紛う事なきオッサン。
・オッサン鈴谷が手馴れた様子で船のなかを探り、【情報4】をゲット。
・オッサン有能。
・それはさておき。
・極秘文書という赤い判子が押された書類袋を見つけた。
・いかにも怪しい。
・無関係の人間が読んだら云々という厳しい警告もあったが無視。
・「皆あつまってくれぬか」「なにー?」「なにかありましたか!」「はーい」
・手分けして読んでみる。
・細かい文字がびっしりと連なる書類。難解な学術用語も混じり、かなり専門的なもののようだ。
・さらに、この書類束には複数箇所の欠落箇所があるらしく、全体像はわからない。
・おら、そこ、遊ばない!
GM「要点だけ説明すると、『ゼロ機関』という組織が『ジュピター計画』なるものを進めようとしていたらしい。」
・お、なんだか、怪しげな話。
・ここで壮大なテーマ曲とともにオープニングが流れ始める。
・そう、今までのは単なるプロローグに過ぎなかったのである!
・アニメの第一話っぽいねって話。
・なぜかここから抱き枕論議
・なごむ。
・ま、それはそれとして。
GM「この輸送船を動かすことができれば、ついに補給線の確保に成功する」
GM「だが、動かせなければ意味がないぞ」
・幸いにして輸送船には致命的な損傷はなく、艦娘でもなんとかなるレベルらしい。
・まあ、艦娘は、たぶん船のアレやコレやに関しては本能的なレベルで理解しているだろうし。
島風が機関部の再稼働に挑む。
・判定は…失敗! リロードして…成功!
・さあ褒めろとばかりの得意満面な島風
・ウザ可愛いとはこのことか。
・せっかくの資材を海に沈めることもあった我々の苦労も遂に報われる。
・この輸送船があれば鎮守府カッコカリに資材を運んで備蓄することができるのだ!
・やった、すごい!
・喜び戯れる艦娘たち。
・何やら空が暗くなってきた。
・黒雲? いや、ちがう。あれはこの海域を取り囲んでいる黒い霧と同じものではないだろうか?
・慌てて輸送船の甲板に駆け上がる。
・外に出たとたんに聞こえてきたのは、深海棲艦の放つ砲弾が風を切り裂く音。
・水柱がいくつも上がり、輸送船が軋んだ音を立てながら揺れ動く。
・ヤツらの攻撃が輸送船に数発でも当たれば、苦労して手に入れたこの船が海の藻屑と化してしまう。
・同時に、艦娘たちの命運も尽きるだろう。
GM「さあ、戦闘だ。なおこの戦闘はクライマックスなので決戦フェイズになる!」