徒然に思うこと

一昨日、昨日と布団に潜りながらうとうとと纏まりなく考えたこと。
俺が寝ている間に時間がどう流れているんだろうか? 寝て、起きると時計の針は寝たときとは明らかに違う場所を指しているし、外も明るくなってる。でもそれは本当に『ちゃんと寝た』ことの証明になるだろうか?
考えてみる。
「時計が信用できない?」
寝ている間は時計は見れない。時計の針は起きたときには寝たときと違う場所を指してるけど、それってただ単に『変わった』だけで『進んだ』かどうかって見張ってたんじゃないから分からないじゃないか。あの時計っていう機械だって怪しい。あれが悪意を持って人間を騙そうとしていないって保証は無いじゃないか。
「外が明るいのは?」
その夜の次の朝だって分かるのは徹夜したときだけ。もしかしたら寝ている間に3日たったかもしれないし、10000年たったかもしれない。あるいはひょっとしたら20年くらい巻き戻ってるかも。起きたときにそれを証明してくれる確かな証拠にはならないよ。
「カレンダーはどうかな。日めくりのやつとか」
『月日が経つ』っていうのは、『常識』として他人に頭の中にインプットされただけで自分でそれをきちんと観測したことなんか無いじゃないか。そもそも今が何月何日って決めたのは人間の勝手で、もしどっか遠いところに宇宙人が居たらそいつの使ってる暦は地球人のとは全然違うと思うよ。その程度のものだよ暦なんて。それと、俺は日めくりカレンダーっていつもめくるの忘れてたから、嫌い。
「周りのみんなは時間がたったってことに疑問を抱いてないよね?」
それは個人の勝手だから。別に問答ふっかけるつもりじゃないからどうでもいいよ。でも、周りの人間が信じてることだからって理由で俺の疑問が解消されることにはならない。人間の知覚能力なんてお粗末なもんなんだから。
「昨日のこと覚えてる? それに、その前。さらに前。さらにさらにずっと昔のことは?」
記憶ね。確かに寝るまでのことくらいは覚えてし、自分の人生の記憶も持ってる。子供から大人になるってのも身をもって実感してるし。でも、それって単に錯覚しているだけかもしれない。実は逆だったらどうする?
なんて事どもをぼんやりと考えてた。こういうのって特にどうこうするわけでもないし、ほっといたらじきに忘れるんだけど、メモっておこう。もしかしたらなんかのネタになるかも。ならないかも。どっちゃでもエエの。
で。
なんでこんな事考えたかっていうちゃんとした理由もある。タルホとかダンセイニとか小泉八雲とか読んでて昨日から寝てないんだよ。
だから眠いの。
だから実はもっと寝たいっていう俺のただの妄想なのです。ハイ。そんだけ。
あ、ちょうちょ(ふらふらとどこかへ)。