耳鼻科へ行った。

朝イチで。いつもン所。
空いてたおかげであんまり待つこともなく診察してもらう。症状を話すと、
「多分インフルエンザだね。検査するから。結果はすぐにわかるよ」
って言って俺の鼻の穴に棒を突っ込んで中を一撫で。そのあと、
「大分炎症起こしてるねえ。ちょっとつらいけど我慢して」
言うやいなや、さっきより細長い棒を遠慮なくがあっと鼻の奥へ。これが辛いの辛くないのって、思わず漏らしそうになったやね。もうちょい心の準備をさせておくれよ先生。
「あと、念のためレントゲン撮っておきましょう」
は? はあ。
「じゃあそっちで咽喉に薬吸引してね」
はあ。
言われてなんか湯気みたいなの出てるやつを顔に当てる。アレなんて言うのか。乳搾り機の逆みたいなやつ(違う)。鼻の穴にだけ突っ込むタイプもあって、俺はあんなモン使ってるの他人に見られるのはケツの穴見られるより恥ずかしいと思うがどうよ?
それが終わった頃には既に結果が判明。案の定インフルエンザだったと。別にそんな試薬見せられても知らんがな。どう使うのかも知らんのに。阿呆かこの医者、と思ったがさすがに8度を越える熱のあった体調では喧嘩する気にもならず、へいへいおっしゃる通りでござんすと言っておいた。リトマス紙なら分かったと思うから、今度はひとつそれで頼む。
で、理由がよく分からんままレントゲンも撮られた。頭の。
やっぱり喧嘩売られてんじゃねえかと思うな俺。
なんか台の上にうつ伏せになって顎を板の上に載せて2回撮られた。あれ何の目的だったんだ? 一応説明らしきことは言ってたみたいだが、あの医者先生は早口の上にマスクしてるから発音が不明瞭なんだよ。うむ、謎だ。
話はガラッと変わるが、レントゲン写真てのは究極のプライベート激写だと思う。だって俺の体内見られてんだよ? 見て興奮する奴は完全にビョーキだと思うが。あれって基本的には返してもらえないんだよな。おかしいって。返せよ俺のプライベート。そうやって訴えたら多分アメリカでなら勝てるね。