読み応えは確かにあった

以前薦めてもらった『徳川家康』を読了。ふうう、いやー、こら読み応えがあったわ。正直に言うと読んでる途中で何のことかわからず日本史の参考書を引っ張り出したくこともあったけどね。高校で日本史やったはずだけどねえ。普段使わない知識はホントあっという間に消えるってことを再認識したよ。
でもいいジャンルだよな歴史小説ってのは。ほっといても別の作家が同じ時代・だいたい同じ登場人物で別の物語をばんばん書いてくれるわけで。例えて言うなら一般に史実とされているのが本作品で、山のような歴史小説はすべて2次創作。しかも時間逆行だろうが史実と性別逆だろうが何の問題もナシという、どう考えてもオタク向けのジャンルではなかろうか。現にどう考えても作者のアタマがおかしいとしか思えない作品でも歴史小説という看板で問題なくいくつも出ている。*1
さらにあれですぜ。帯に付くのは角川とか新潮とかの『世間に対して強い』もの。電撃だの富士見だのと言っても世の中の大多数は「オタク」で一括りにして洟もひっかけないだろうが、例えばのハナシ、徳川家康は実は女だったんだー女家康萌えーという奴がいたとして、そいつが何の間違いか小説を書いてしまい、さらにさらにどこで因果律が捻じ曲がったのかそれを新潮とかの新人賞にでも送ってしまい、挙句の果てには神は死んだことを証明するかのように賞を取ってしまったとしたら・・・。
すげーおもしれーことになるな。うん。
というワケで世の2次創作作家の皆様。今後もし企業等が我々の活動に対して締め付けをキツくするようなことがあったら、ジャンルを『歴史』に変えてみてはいかがでしょうか。


で、ふと思い出したが、池袋のえーと、東口のさ、新しく出来た交番のすぐ前に本屋があったろ。上にも奥行きも細い建物の。俺の中では勝手に「細い本屋」と呼んでるがそこの一階には歴史小説コーナーってのがあったはず。わざわざ狭い建物のなかで一区画を割り当てているんだからさぞかし品揃えが良いんだろう。なのでどんなもんか近いうちに確認する。

*1:より正確に言うなら○○歴史小説と銘打ってある。小賢しい真似をしやがるなぁオイ。