手荒れ

毎年この時期になると手がひび割れて大変なのです。どっちかって言うと利き手の右手のほうがひどいかな。だから家に居る間は右手は常にハンドクリーム塗って白手袋を嵌めた状態。左手はさしたることもないから寝るときだけ。こうなると結構不便。うっかりと水にも触れないし。冬の間はしょうがないよな。それに指の鍛錬になりますゆえ。
でも結構痛いんだよこれ。なった人間にしか分からんだろうけどさ。しかも市販の手に塗る薬っていまいち効きが悪いような気がするんだよな。
いっそ筑波山名物「四六の蝦蟇の油」でも買ってこようかって言ったらナニソレって言われたんだが。うーん。中学ンときに面白がって口上を覚えたぞ。えーとな。

オンバコ喰ろうて育った四六の蝦蟇。四六五六はどこで見分ける。前足の指が四本、後足の指が六本合せて四六のガマ。山中深く分け入って捕いましたるこのガマを四面鏡ばりの箱に入れるときは、ガマは己が姿の鏡に映るを見て驚き、ターラリターラリと油汗を流す。これを梳き取り柳の小枝にて三七二十一日間、トローリ、トローリと煮つめましたるがこのガマ油。

って口上のアレである(上のは全文じゃないけど)。のぼり立てて日本刀持って「コレこの通り押しても引いても斬れはせぬ」って絵だって言えば分かるかな?
あれの効能が『ひびにあかぎれ、しもやけの妙薬』なんだよ。他にも出痔にいぼ痔、はしり痔、はれもの一切に効くのだと。あと前述の通り刃物の切れ味を止めまする。
しかし指の数云々のくだりは昔は「尋常でない=神がかったもの」だったんだろうけど今聞くと体に悪そうなモン連想してしまうよな。