おいしいUMA

有名なのかマイナーなのかいまいち良く分からない"幻の怪魚"タキタロウUMA関連の本やサイトには必ずと言っていいほど出てくるが、ツチノコなどに比べると知名度はぐんと下がるんではないだろうか。漢字では「滝太郎」と書くらしい。
山形県新潟県の県境にある以東山の麓にある大鳥池に生息していると言われる。古くは今から1200年も昔、「一丈二尺の鳥が池の上を飛び、それを追うように大きな魚が沢を上っていった」と言われている。これを捕まえようとすると「雲を起こし嵐を呼び、田畑に害をなす」と言い伝えられている。
面白いのはこの未確認生物はたいそう美味いものらしく、食べたという話が多いこと。俺は「正体もワカランのに食うなよ」と思うが、まあ雷獣にも食ってみたという話があるし、剛毅な人が居たもんだ。近年だと1917年。水門調査中の人ら2名が体長1.5メートル・重さ40キロの魚を二匹捕獲して数日分の食料になったという話があった。
ホラーなら間違いなく食った人間はそのうち「人ならざるもの」になってしまうところ。
余談だが、池・湖・沼に関する研究の分野は「陸水学」と言って海を研究する「海洋学」とは全く異なる学問。海洋学者を湖に連れて行って調査をさせても何の役にも立たないので要注意。