お題ふたつ

一つ目は『サーカス』。大天幕を張って、猛獣使いや自転車宙返りや綱渡りや空中ブランコ等々の妙技が繰り広げられるあれ。国内では今はもうサーカス団そのものがほとんど消滅寸前だけど、かつてはおおいに巷を騒がせたもの。同時にサーカス団には「子供をさらって働かせる」「子供が売り飛ばされる」なんて噂話も付きまとって明暗併せ持った尋常ではない存在だった。このへんも面白いんだけど今回は割愛。
もうひとつのお題が『ピエロ恐怖症』。*1 「は?」と思う人も居るだろうが、ちょっと考えてみてほしい。ヒトの素顔に「笑顔」という仮面をそのまま塗りこめて固定したあの存在は本当に道化だろうか? その奥にあるものを隠すために道化を装っているだけではないのか? まあ、正直に言ってあれとかそれとかの映像作品の影響もあるけどな。ちなみに俺は怖いというよりもひたすら不気味で気持ち悪い。かつて、いわゆる"旧版"ビーストバインドに『地獄の道化師』というのがあったが、俺はあれが大嫌いだった。他のキャラは平気だったがあれだけは挿し絵を見るのも嫌だった。
つうワケで、このふたつを合体させてみる。まあつまり、PCたちの地元にやってきたサーカス団が実は邪悪な存在で、団長が黒幕かと思いきや誰もがその存在を知りつつ注意を払っていなかったピエロが真の黒幕という流れで。ピエロの不気味さをどう表現するかが肝。単なるキジルシでも困る。現代を舞台にしたゲームではサーカス団の存在そのものにもはや無理があるが、1920年代ならば何の問題も無く登場させられるだろう。あ、そうそう。スペースオペラでも出せるな。『キャプテンフューチャー』でも悪の天才科学者が身を隠すのに使ってたし。むしろ「いかがわしさ」を演出するならこっちで使ったほうがいいかもしれない。例の『カットスロート・プラネット』はまだどういう世界なのか詳細不明なのでちょっと具体例は挙げづらいが、前述のキャプテンフューチャーに倣えば「金星の沼地に棲む獰猛な沼虎の芸」とか「怪力無双の岩石人間」とか「摩訶不思議な人語を解する箱」とか。
うむ。ちょっと面白くできそうだ。考えておこう。

*1:嘘ではなく、ちゃんと実在する恐怖症のひとつ。余談だが『重力恐怖症』なんてものもあるらしい。調べてはいないので詳しくは分からないんだが、どうやって生活するんだろうか。あ、これも『カットスロート・プラネット』で使えるかも分からん。絶対にロケットから降りようとしないロケット乗り。