一箱古本市

金曜日も良い天気だったけど日曜もこれまた良い天気。風はあったけど日の当たるところを歩いているとじっとりと背中が汗ばんでくるくらいの陽気だった。何度も自動販売機で飲み物を買いたくなったのを堪えて辿り着いた谷中銀座でメンチカツをおつまみに飲んだビールはこの上なく美味かったな(じゅるり)。これであと10年は戦える。


西日暮里で乗り換えて千駄木駅で降りる。階段を上がりきって地上に出ると去年の秋よりもずっと人が多いことにまず驚いた。なんでまたこんなにと思って左右を見ると「つつじ祭り」の文字が。イベントが重なってたわけだ。そういえば練馬駅から見えるあのでかい建物でも外にテントが出て何かやってたし、そこらじゅうで何かしらやってるわけだな。


理由が納得できたところで、今回の地図も欲しいこともあったのでまずは往来堂書店に向かう。不忍通り通行人は多いしフリーマーケットや祭りの休憩所もあるしで秋に比べればちょっと歩きにくかった。上着を持ってこなくて正解だったと思いつつ往来堂書店に到着。早速覗き込んだ箱の中に吉本隆明の本を見つけて、これは幸先が良いと思ったんだけど、まあ最初だし端っこまで見てみようと道の角まで行って戻ってきてみたらさっきいまで確かにあったはずのところにその本が見当たらず。あれっと周囲を見ると、ちょうど俺の前に立って会計をしていた人の手にしっかりと抱えられていたのだった。むぐぐぐぐ。


早い者勝ちだしなあ(嘆)。自分の迂闊っぷりにへこみつつ、もうひとつ別に目をつけておいた本を急いで買い、不忍ブックストリートMAPをもらって、スタンプも押してもらう。あと、荷物が増えたときのためにトートバッグも購入。買った本を鞄に入れて地図を広げて現在位置を確認し、とりあえずこの地図の端まで行ってみようとオヨヨ書林を目指して歩き始める。


続く。