江戸のアヤカシたち・二階

二階は幽霊と妖術師たち。それと日本の有名な英雄たちの絵など。惜しいことに既にこの展示の図録が完売してしまって、ひとつひとつの絵の題がよく分からないんだよね。適当に画像を探してみたけど当たらないし。まあ、興味のある人は自分で足を運んでるだろうから別にいいか。


階段上がってすぐのところには須美津冠者義高の絵がお出迎え。格好良い。鼠の絵が毛の一本一本まで書き込まれて異様な迫力があった。そのまま左へ行くと妖術競の大きな絵があり、これまたすごい迫力だった。そのまま大音響とともに絵が浮かび上がって大暴れしてくれそうな雰囲気だったよ。その隣には酒呑童子退治の絵巻が広げられていた。ただし俺が行ったときに広げられていたのは後半部分。前半の展示は8月12日までで終わってしまっていたらしい。


戻って壁側の絵を見ていく。日本の名高い英雄たちの、有名な場面を描いた絵が続く。牛若丸と鞍馬天狗の武術修行の絵とか、渡辺綱茨木童子の絵、等々。


思わず笑ってしまったのが広重の「童戯武者尽」。弁慶の古道具屋に義経が客で来てる絵とか、素戔鳴尊奇稲田姫ヤマタノオロチの蒲焼を売ってる絵とか、渡辺綱が鬼の腕の見世物小屋をやってる絵とか、面白かったよ。


しらべてみると、ネットでこれらの絵が見れるところもあるみたい。便利な世の中になったもんだ。


国際日本文化研究センター 近世風俗図会データベース