遊んでみた感想。

サヴェッジサイエンスを遊んでみたので、その感想を書く。なお、初めてこのゲームを遊ぶ面子がアーキタイプのPCを使い、ルールブックのシナリオを遊んでみたという状況での感想であるのでよろしく。
まず総括。もう一度遊んでみたいと思った。
なぜか。もっとうまくやれるはずだと思うから。
ま、結論を先に言えばそういうことだ。以下、それについて細かく。アーキタイプのPCを使ってみた場合、例えば『物品』に対して進行度を上げる技能を取っていなかったりとか、スナイパーライフルを2回取って過剰な戦闘力を持っていたりとかする。
するとどうなるか。MAP上に『物品』があっても手出しできず進行度が上げられなかったり、戦闘でシューターの一回の攻撃でボスが即死したりする。ほかにも罠発見の技能は別に要らないとか全体攻撃の技能を持ってねえじゃねーかとか、言い出せば色々ある。マスターとしてもボスが一撃で即死するのには唖然とした(これは俺のことだが)。
だがしかし。それでいいのだ。
このサヴェッジサイエンスは既存のどのゲームにも似ていない。ここで言う『似ていない』ってのは「○○というゲームを知っていればすんなり遊べるヨ」という条件に該当するゲームが(おそらく)無いということだ。このゲームを遊ぶときはまったくの手探りで遊び始めることになると思う。そしてルールブックに収められたシナリオを遊んでみた結果として「次に遊ぶときはこういうふうにすればもっといいんじゃないか」という思いが強くなるんではなかろうか。シナリオの作り方・PCの戦闘力のバランス・罠の配置などをよく考える必要性をGMとしての俺は強くそう感じた。プレイヤーの人らももっと効率のいい行動をいくつも考え付いていたようだ。これらは一回遊んでみればこそ、の発想だろう。
さらにプレイヤーにとって嬉しいのがレベルアップするとPCが格段に有能になるという点。1レベルのキャラは何をどうしてもカツカツだが、2レベルになるとまるで別人。こうなると成長したPCでもっぺん遊びたくなるのがゲーマーの性。マスターとしてもボスが一撃で死なないよう工夫をこらしてリベンジしたいところだ。
というわけで、俺は一回遊べば絶対にもう一回遊びたくなるよう細心の注意が払われて作りこまれているように見受けられた。
ルールブックの向こうからデザイナーがしてやったりと笑みを浮かべるのが透けて見えるようだ。はい、降参です。また遊ぶのでどうぞよろしく。