ふたつ名

水滸伝の世界 (ちくま文庫)を買ってきた。
では早速だがこれの第17章「豪傑たちのアダ名」から。
梁山泊の英雄好漢たちは皆個性的でカッコイイ「ふたつ名」を持っている。このイカス伝統は武侠小説にもしっかりと受け継がれているので、主要なキャラには必ずこの「ふたつ名」を持っている。この第17章ではそれをわかりやすく解説してくれているので扶桑武侠傳のPC作成の参考にしてもらいたい。
以下、抜粋。

1・顔、体などの身体的特徴に由来するもの

2・常用のアクセサリー、携帯物に由来するもの

3・性格、癖、行動様式に由来するもの

4・シャバでの世すぎ、なりわいに由来するもの

5・特技、能力に由来するもの

6・得意とする武器、戦術に由来するもの

7・歴史上の人物ないし架空の人物に由来するもの

8・人間以外のもの(主として動物)になぞらえたもの

9・自ら大言壮語したもの、賛辞に属するもの

水滸伝の豪傑たちのアダ名は以上のように分類できるが、実はすべてのアダ名がこの分類にピタリと当て嵌まるのではなく、むしろ2つにまたがるものの方が多い。これは原則として一概念一語一音節という中国語の性質にも関係がある。短いアダ名に2つの意味を入れることができるのである。(P.318〜P.319)

とある。
眠いので、つづく。