盗賊という存在

盗賊と言われてぱっと思い浮かぶのはどういう連中だろうか? 世紀末世界で改造バギーに乗ったモヒカンでボウガン持った連中とか、自称美少女天才魔道士(貧乳)に攻撃呪文一発で跡形もなくふっとばされる連中とか、鬼の火盗改メ長官に一網打尽にされる連中とか、あるいは大胆不敵にも予告状通りに厳重な警備をあざ笑いつつ高価な品物をかっ攫っていく奴とか、まあそのへんと考えていいか。最後のやつを例外とすれば大抵盗賊はとてもわかりやすい雑魚として扱われている。TRPGにおいても、まあ基本的にはお世辞にも強い相手とは言えない。
だがしかし、武侠の本場中国において「盗賊」というのは単純に泥棒・略奪集団ではないし、決して正規軍に蹴散らされるだけの存在ではなかった、ちょっと一口では言い表せない連中だ。
今回はそういう連中の話。
つづく。