手っ取り早い方法
一昨日に武侠小説についてなんのかんのと言い立てたが、やっぱり読みにくいだろうと思う。記事もそこを意識したのかやっぱり『北斗の拳』を教科書としている。そこは全面的に同意。
あとね、これは俺個人の意見ではないんだけど、アメコミもそのヒーローたちの持つモチベーションその他が武侠に通じる部分があると指摘してくれた人がいる。恥ずかしながら俺はアメコミに関してはド素人なので詳しい比較分析はできないが、その人は武侠片にもアメコミにもめっさ詳しい人なのでまず間違いない意見だろうと俺は思っている。そのうち自分でも確認したいが。
さて、では他の漫画はないものか。できればあんまり濃ゆいものは避ける方向で。でもできるだけ色々と参考になるもの。
- 作者: 滝口琳々
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: コミック
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さて『三侠五義』は中国でもかなり人気のある小説だそうで。俺も古本で読んだけど確かに面白いよ。けど今アマゾンで調べてみたら在庫切れになってるな。*1 中身についてざっと解説すると、初めから4分の1くらいが宋の時代の開封府の府尹・包拯の公案モノ。それ以後の4分の3ほどが展昭ら義侠の士が活躍する武侠モノという構成。この包拯っつうオッサンが歴史に名高い名裁判官。早い話が日本の大岡政談のネタ元になった人。さらに例えて言えば大岡越前と遠山の金さんと鬼平を足して3を掛けたようなド偉いお方なのである。一応主人公でもあるし。でもまあ展昭とか白玉堂とかが縦横無尽に活躍する部分のほうが面白いよな。
特に白玉堂タンは美形で文武両道の義士ではあるが、傲慢で酷薄、勝気で短慮。展昭が皇帝から賜った二つ名が気に食わんと地元から都までわざわざ喧嘩を売りに行くっつうド厨房。でも人気ナンバーワン。俺も好き。『北宋風雲伝』でも大活躍(笑)している。
なお、余談ではあるがあのチャウ・シンチーも『三侠五義』というか包拯をネタにした映画を撮っている。確か10年くらい前だったかな。