小ネタ

おお、このカテゴリも久しぶりだ(笑)。
さて、武器一覧のなかに『判官筆』というものがある。これは材質が金属であることを除けば大きさはまるきり普通の筆と同じ。「?」と思われるかもしれないが、これは主に点穴を突くための器械で、同じ武器でも剣や槍とは元から用途が違うため。以前も触れたが点穴は控えめに言っても非常に難しい技術であり、またよほど頑丈な手指をしていないと骨折なんかで自分のほうが先に戦闘不能になりかねない。道具を使おうにも重くて大きい武器では精密正確な動きが要求される点穴術はとてもじゃないが使えない(武侠世界には剣先で点穴を自在に操るような超人がゴロゴロ居るが)。その結果生まれた器械。
名前の由来は形が筆に似ていたのと、「判官(=裁判官)の持つ筆は人の命を左右する」という考えとからきているらしい。*1 点穴は使いようによっては外傷も無しに人の命を奪う恐ろしい術だとも考えられていたからだろう。
以上、『判官筆』でした。

*1:裁判の判決を書く裁判官の筆の運び次第で死刑になるかならないかが決まったからだ。