「化け物の文化誌」

ゲスナーの『動物誌』が置いてあった。うわお。開かれていたのは「鯨」の頁。でも説明にはそうとは書いていなかったのでぱっと見ると頭の上の角から水を吹き上げながらその恐ろしい牙と前足の鉤爪で船に襲い掛かるただの怪獣(笑)。


「天狗のミイラ」や「天狗の高下駄」などもあったけど、メインは書物か。妖怪変化が出てくる読本だけでなく『和漢三才図絵』等も一緒に展示されていたのが「化け物の文化誌」という展示の主旨か。何をもってその対象を化け物と断じるかは人間側の主観と知識量次第ということ。江戸時代の化け物絵もあり、意外と愛嬌があるこの連中の絵は見ていて飽きない。


赤鬼と青鬼の姿形をした「はらいたのくすり」の看板に笑ってしまった。ちょっと欲しい。期間は今度の日曜まで。