内容が無いよう

上映されているのは「北斎の宇宙」、「星空の贈りもの」の2本。「北斎の宇宙」を見ると、プラネタリウムの出口で「星空の贈りもの」の招待券が貰えるので実質1500円で2本見れるってことになる。


プラネタリウムの中。最初は丸天井すべてがスクリーンなのでこれを見るのは首がつらいんじゃないかと思ったが、椅子がかなり深く倒れるのでそれほど見にくくはなかった。でもやっぱり後ろのほうの席が広く見渡せていいと思う。2回入ったうち最初はメガスターⅡが横目に見える真ん中の辺りで2回目は左後方だったけど2回目のほうが見やすかった。


さて、肝心の上映の感想だけど…。まず「北斎の宇宙」。これが困ったことに、内容は本気でひとつも褒めるところが無いんだよなあ。見終わったあとにこみ上がって来る苦笑いを止めるのは不可能だった。もし俺がスポンサーの立場だったらこんなやる気の無い脚本書いてきたボンクラ脚本家などその場で窓から捨てるが。誰か止めろよ頼むからさあ。メガスターⅡの映し出す映像が凄かろうってのは分かったけどさ。丸天井を演出に使った映像としては良かったんじゃないの。そこだけは。俺が思うに、もしアレを見て誰もが興味をそそられるような感想を書けたらそいつは死ぬまで小説家として食っていけるね。ただし間違っても報道関係の職には就かないでほしい。


どういう内容かと言うと、「いい加減な現代の若者に憤慨した北斎じいさんがミラクルパワァで若者を江戸時代?に召還。じいさんは言いたいことだけ言って見せたいものだけ見せて、また若者を現代に送り返す。若者は(なぜだか知らないが)じいさんの行動にいたく感じ入って真面目に生きていくことを決意する」というもの。あの程度の体験で『俺は俺だけの人生を描いていくぜ』と意気込むことができるのは稀有な才能だと思うよ。そもそも葛飾北斎を持ってくること自体に無理があるんじゃねえかなあ。


これはひどい」「なんだろうこの居たたまれない気持ちは」「これはひどい」「これを褒める競技とか成立してもいいね」「これはひどい」「こんなミラクルパワァがあるんならあと5年くらい生きれただろ北斎」「これはひどい」「知り合いのなかで我々しかこれを見てないというのが非常に悔しい」「なんとかして見に来るようにできないものか」「アレの何をどう褒めろと」「入る前に感じたトキメキを返せ」


まあこんな感想でしたさ。2本目の感想はまた後で。