科挙のしくみ
文章だけで説明しようとするのは難しすぎるので、まずは図でご覧あれ。
- 進士になるまでの流れ
童生:ヒラ受験生。 県試、府試、院試、歳試を受験して次へ。
↓ └── 学校試 ──┘
↓
生員:予備試験合格者。国立大学の生徒。 科試を受験して次へ。ここからが本番。
↓
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挙士:科試合格者。郷試を受験して次へ。
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挙人:郷試合格者。 挙人履試、履試、会試、会試履試、殿試を受験して次へ。
↓ └──── 科挙試─────┘
↓
進士:殿試合格者。
以上のような流れになる。全体としての印象は、生員になるまでが東大に受かるまで。生員から進士になるまでが司法試験に受かるまで。と考えてみたら分かりやすいんじゃないかな。もっともその競争率は司法試験とは比べ物にならないほど高いんだが。5浪6浪は当たり前。老人になるまで生員にすら合格できないなんて話もザラにあったそうだ。
もう少し個別に説明できると思うので、つづく。